20代企業研究者のブログ

機械学習・経営理論から日頃の考え事まで,気になったものをまとめて発信

電車で毎日勉強とか続かないですよね

電車移動時間の過ごし方でググると,たくさん記事が出てきます.

doda.jp

 

「時間は貴重だから,勉強しましょう」というメッセージにはうなずきながらも,「でも,疲れてるときもあるよなぁ」とか思っちゃいます.

 

というのも,私も「電車に乗ったら必ず英語リスニング!」とか計画を立てておいて,1週間くらいで挫折することが何度もあったからです.

 

思うに,電車はそこまで集中しやすい場所じゃないですよね.近くに知らない人がいる.体勢を維持しなきゃいけない.物音や会話が聞こえる.

その日によって体調も様々で,疲れているときもあるはずなのに,毎日決まって集中して勉強する,と言うのはちょっと無理があるように思えるのです.

 

 

ということで,私は,下の絵みたいな感じで,「元気/疲れている」「座れる/座れない」で場合訳けして,各場合でやることをあらかじめ決めておくことにしています.

 

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170419232938p:plain

 

疲れてるときや座れないときは無理をしないで,その分元気なときには集中して頑張る!という作戦です.

 

こう決めておくと,「あぁ,今日は勉強できなかった,頑張れなかった」と思うのではなくて,「今日は疲れてるし,ためてたマンガ読み切ろう!その分明日は勉強頑張ろう!」と気持ちの切り替えができたりします.

 

「疲れている日に無理をする努力」より,「疲れている日はそこそこに過ごす努力」,「元気な日を増やす努力」を心がけるようにしています.

 

 

 

なぜ「モチベーション高く働かなければならない」と思ってしまうのか

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170417231410p:plain

本を読んだ

前回の記事の続きです.
http://kigyo-researcher.hatenablog.com/entry/仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわら
kigyo-researcher.hatenablog.com

前回は,仕事をする上で,モチベーションにこだわらない方がいい理由について書きました.

今回は,我々は,なぜ「モチベーション高く働かなければならない」と思ってしまうのか,について,紹介と思います.

我々は,なぜ,「モチベーション高く働かなければならない」と思ってしまうのか

働くモチベーションが問題視されるようになったのは,2000年代の後半になってからです.
背景には,労働のあり方の変遷による,2つの理由があります.

  1. 食べていくための労働から解放された.職業の選択肢が広がった.
  2. 「勤勉倫理」が薄れた.

1.食べていくための労働から解放された.職業の選択肢が広がった.

自分や家族が食べていくために労働が必要な人は,労働のためのモチベーションを必要としませんでした.
なぜなら,働かなければ死んでしまうので,モチベーションの高低に関わらず,働くしかなかったからです.

現代では,社会保障もあり,(労働は義務とはいえ)働かなくても直ちに死ぬことはありません.
その分,毎日しんどい思いをして働いていると,何のために働いているのか,疑問に思いやすい状況になったと言えます.

また,江戸時代以前などでは職業選択の自由も少なく,鍛冶屋の子は鍛冶屋,畳屋の子は畳屋になるのが当たり前の時代でした.
選択の自由がない分,その仕事をする意味についても疑問や迷いをもちにくい時代だったと言えます.

現代では職業選択の自由があるので,「自分の職業選択が正しかった」と思える理由を探したくなります.そんな気持ちの時に,自分の選択した仕事に対するモチベーションが低いと,「私は他人よりも幸せではないのではないか」という不安が頭を過ぎるのではないでしょうか.

2.「勤勉倫理」が薄れた

「勤勉倫理」とは,「よく働くこと」そのものに価値があるという考え方です.例えば,長時間労働を肯定するような価値観です.

「どんな仕事をするか」以前に,「よく働くこと」そのものに価値があると考えます.とりあえずがんばって働けば,「がんばったね」と認められる社会なので,働く意味やモチベーションの高低に思い悩む必要が小さくなります.

現代では,過労死など長時間労働のデメリットが顕在化してきたこともあり,「勤勉倫理」は薄れつつあります.
長時間労働はよくないよね,労働自体ではなく,仕事の内容に価値があるよね」と考えるようになった現代人は,自分に価値を感じるためには,「やりがいがある仕事をしなければならない,仕事で自己実現しなければならない,モチベーションが高くなければならない」と考えやすくなります.

しかし,前回の記事で説明した通り,実際にモチベーションの高い業務だけをできる人は少数です.

なので,皆が自分の労働に価値を感じる,というのは難しいわけです.

前回と合わせた自分なりの結論としては,「仕事だけで充実・自己実現を目指すのは,結構難しいから,あまり仕事ばかりしすぎない」といったところでしょうか.

熱い気持ちは忘れずに,でも自分や環境に失望もせずに,淡々と目指す夢に向かって仕事をしていこうと思います.

仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170417223855j:plain

本を読んだ

仕事をする上では,モチベーション(やる気)に左右されない,安定感のある働きかたが大切だ,という提言をする本です.

一般には,むしろ「モチベーション高く働くのが理想」というイメージがあると思いますが,それに対し,疑問を投げかけます.

「朝から晩まで,自分が興味がある業務をやれる!」という状態を目指すより,「仕事は基本的に面白くないけど,きちんとやる.時々面白い時があるから,そういうときは楽しんで取り組む!」という安定した状態を目指しましょう,ということです.

なぜモチベーションを重視しない方がいいか

答えは,「モチベーションを高めようとすることに労力をかけるよりも,モチベーションが低い時でも成果を出すことに労力をかけた方が,効率よく成果につながるから」です.

モチベーションを高めようとすることに労力をかけない方がいい理由は,次の2つです.

  1. 現実的には,会社組織の中にいると,個人的興味にあった仕事だけをすることは難しいから
  2. モチベーションはプライベートなどの些細なことで下がるので,高く維持するのは難しいから
1. 現実的には,会社組織の中にいると,個人的興味にあった仕事だけをすることは難しいから

会社組織には,利益を上げる,社会に貢献するなど,組織自体の目的があります.競争もあります.なので,数多くの従業員の個人的興味全てに同時に答えるために組織を運営するのは難しいです.
つまり,会社組織にで働く以上は,個人的興味に合わない仕事(=モチベーションの低い仕事)もしなきゃいけないのが現実だよね,という意見です.
筆者の経験では,個人的興味にかなった業務を継続できる職種はごく一部だそうです.なので,世の中の全ての人がそういう仕事を追い求めるのは難しいだろう,という話です.

2. モチベーションはプライベートなどの些細なことで下がるので,高く維持するのは難しいから

モチベーションを下げる要因には,身体的不調やプライベート・家庭での問題など,些細なものがあります.
もし仮に理想の仕事に就くことができたとしても,家庭で喧嘩をした日や,残業続きの日には,やっぱりモチベーションを高く維持することは難しいでしょう.

モチベーションが下がることがあることは諦めて,むしろ,そういう日でもきちんと仕事ができるように工夫した方がよい,と説きます.

ちなみに,モチベーションが低い業務については,工夫として,習慣化・ルーチン化がオススメされています.

例として,剣道教室に通う筆者の息子が紹介されています.
「今日は稽古に行きたくない」(=モチベーションが低い状態である)息子が言う時に,息子に対し,「稽古に行ったらどういういいことがあるか,説得する」(=モチベーションを高めようとする)よりも,「とりあえず連れて行って,稽古を開始させる」(=とりあえず行動を開始する)方が,よっぽどモチベーションが高まりやすい,という例です.

モチベーションが低い業務の存在は仕方がないので,その業務については,行動をルーチン化し,「嫌だ」という気持ちと向き合う必要を最小限にしましょう,という発想です.

おわりに

読むのには3時間40分ほどかかりました.すごく勉強になりました.

私自身の反省として,「モチベーションが低い業務だから」を理由にして,一部の業務に手を抜くことが自分にもあったと気づきました.これからは,「やりたくなくても,やるべき仕事はきちんと完成度を高める」ことを徹底したいと思います.そうした方が,周りの信用も得られて,将来的にやりたい仕事が続けられるようになる気もします

この本の対極の考え(モチベーション中心に仕事をするのが理想である,と言う考え)として,「モチベーション3.0」があります.こちらもamazonで注文したので,読んだら記事を書きたいと思います.


また,そもそも,なぜ私たちは「モチベーション高く働かなければならない」と思ってしまうか,についても筆者の考察が面白かったので,次の記事で書きたいと思います.

Thunderbirdのショートカット抜粋

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170417223449j:plain

Thunderbirdのショートカットが苦手

私はThunderbirdのショートカットを使うのが苦手です.理由は2つあります.

押し間違える

'K' 押しちゃっただけでスレッド無視.'A'押しちゃっただけでアーカイブ

これはほんとにやめてほしいです.

特に,'K'のスレッドの無視に関しては,押してしまったことに気づかず,先輩社員のメールをスルーし続けるという失態を新入社員時代に犯したことがあります.

 

ショートカット数が多い

サポートページを見ると,何に使うのかよくわからないショートカットまでたくさん載っています.これを全て使いこなせる人いるんでしょうか…?

Thunderbird のキーボードショートカット - Mozilla Support Community

 

上の2つの理由で,なんとなく,私はこれまでThunderbirdのショートカットを使うのを避けてきました.

他のアプリケーションだったらショートカット大好きなんですが.

 

初心者向けに,Thunderbirdのショートカットを抜粋する

もちろん,初心者とは私のことです!

最初は,サポートページのショートカット一覧から,

よく使いそうなものを抜粋して掲載します.

 

だんだんと使いこなせるようになって来たら,このページも更新していこうと思います.

このページの記載とサポートページの一覧が一致したら,私はThunderbirdショートカットマスターになった,ということになります.

 

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170415130646p:plain

 

まずはこれくらいから初めてみたいと思います.ワクワク.

続:Windows7で複数デスクトップを使ってみた

概要

  • Windows Pager を使っているが,少し重たくなると感じていた
  • 評判の高い,BlackSmith を使ってみた
  • BlackSmith はカッコいい・高機能だが,Windows Pagerよりもさらに重く,結局Windows Pager を使い続けることにした

Windows Pager が重たかった

以前,Windows7 で複数デスクトップを使用するための記事を書きました.

複数デスクトップとは,これです↓

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170323181326g:plain

 

● デスクトップ1:メール・スケジューラを開く

● デスクトップ2:コードを実装する

● デスクトップ3:論文を書く

とかができます.ウィンドウ開いたまま,いったり来たりできます.

 

前回の記事では,Windows Pager というソフトを使用しました.

しかし,PCが少し重たくなるな,別のソフトだと軽くならないかなと感じていました.

kigyo-researcher.hatenablog.com

 

今回は,BlackSmith を使用してみました.ざっくりと,Windows Pagerと比較します.

 

BlackSmith のインストール

インストールは下記の記事を参考にしました.

Windowsのデスクトップを拡張してくれるフリーソフト「BlackSmith」 MacOSの様に格好良くオシャレに | PCあれこれ探索

 

また,Windows7 起動時にBlackSmithを起動する設定も行いました.下記の記事を参考にしました.

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 012036

 

BlackSmithの長所①:カッコいい!

使って最初に思ったのは,見た目がカッコいい!ということです.

まず,デフォルトの壁紙がカッコいいです.

f:id:kkkxxxkkxxkx:20170415115529j:plain

デフォルトで,4つのデスクトップにそれぞれ異なる画像が割り当てられているので,どのデスクトップで作業しているのかわかりやすいです.

 

あと,デスクトップ切り替え時に,スライドさせることができます.Macのデスクトップ切り替えみたいになめらかで,使っていて楽しいです.

 

比較すると,Windows Pagerの場合は,全てのデスクトップで壁紙は同じです.

また,デスクトップ切り替えではスライドさせることができず,パッと不連続に切り替わるのみです.

BlackSmithの長所②:高機能!

次に思ったのは,BlackSmithはWindows Pager に比べて高機能というところです.

まず,使用するデスクトップ数が 2~6の中から選べます.Windows Pager は4で固定です.

 

また,ショートカットの指定,AppView/Cockpit/Switcherの設定ができます.

つまり,好みのショートカットでデスクトップの切り替えを行ったり,全デスクトップを並べて表示して,クリックで選択したりできます.

いずれもWindows Pagerにはない機能です.

AppView/Cockpit/Switcherなどの各機能については,下記のページが詳しいです.

Blacksmith 取扱説明書

 

Mac的なデザイン・機能でWindows デスクトップが使用できるようになるので,楽しんで使えるソフトだと思います.

 

BlackSmithの短所:重い!

この点が本当に残念でした.

Windows Pager の比じゃないくらい重いソフトです.

 

※デスクトップの切り替えを行っただけで,数秒PCが固まったりしました.あと,CPU処理が追いつかない(?)のか,カーソルが点滅し始めたりしました.焦りました.

 

なので,私の結論としては,やっぱりWindows Pagerを使い続ける,ということにしました.固まって業務効率下がったら,元も子もないですし.

 

私と同じように,BlackSmithが重いという情報発信をしてる方はあまりいないようです.

もしかしたら自分のPCが重いだけなのかな...

ブログにはエンタメ性が必要か

メッセージを伝えるには,2つの要素が必要

自分が発信したいメッセージがある時,いろんな人に伝えるためには,私は2つの要素が必要だと思っています.

 

1つ目は,メッセージそのもの.

2つ目は,それを伝える上でのエンタメ性です.

 

例えば,子供に戦争はいけない,というメッセージを伝えたいとします.

このとき,「戦争はいけない.なぜなら...」というような,評論を書いても,きっと読んでもらえないですよね.

なぜなら,多くの子供は堅い評論を積極的に読もうとは思わないからです.

 

でも,絵本の内容にメッセージを込めたらどうでしょう.

戦争の話に興味がない子供でも,絵本を楽しんで読む中で,そのメッセージに触れます.すると,興味がない子供でも,絵本を楽しむ過程で,戦争はいけない,というメッセージが心に残るかもしれません.

絵本の持つエンタメ性が子供の興味を引き付ける媒体となって,メッセージを伝えてくれます.

 

映画「ラ・ラ・ランド」を見た

先日,映画「ラ・ラ・ランド」を見ました.

6部門でアカデミー賞を受賞したことで話題になった作品です.

 

多くの映画は,

メッセージ(ストーリ)+エンタメ性(ストーリ・ジョークなど)

というように,ストーリがメッセージ性も,エンタメ性も持つことが多いと思います.

観客を楽しませるために,伏線を回収したり,どんでん返しがあったりと, ストーリはある程度複雑になります.その複雑なストーリの中に,例えば「戦争はいけない」「努力は大事」といったメッセージも込められ,観客に提供されます.

 

一方で,「ラ・ラ・ランド」は,

メッセージ(シンプルなストーリ)+エンタメ性(ミュージカル)

というように,ストーリとミュージカルの役割分担がはっきりしているように感じました.

 

映画「ラ・ラ・ランド」のメッセージは,「諦めず,夢を追え」だと思います.

この映画のストーリ展開は極端にシンプルです.登場人物が夢を叶えるストーリーですが,その過程はほとんど描かれません.登場人物の男女の恋も最後は終わってしまうのですが,恋が終わった理由も描かれません.男女二人の登場人物の会話だけでほとんどストーリが描かれ,それ以外の登場人物は関与しません.

 

トーリがシンプルなので,ストーリだけでは面白くありません.

ですが,ミュージカルの持つエンタメ性のおかげで,楽しんで見ることができます.

そして,ミュージカルとして映画を見終わったとき,トーリ展開がシンプルな分,メッセージが明確に印象に残ります.

この点が他の映画にはない特徴だと感じました.

 

ラ・ラ・ランド」はミュージカルという方法論で,多くの人にメッセージをシンプルに伝えることができる作品,と自分の中では捉えています.

 

ブログを書く人間として

私もブログという,作品と捉えられなくもないものを書いています.

当然伝えたいメッセージがあるわけですが,メッセージについてだけ一生懸命長文を書いても,興味ない人にはやっぱり伝わらないのではないかと思います.

 

ラ・ラ・ランド的方法論として,メッセージはシンプルに文章で表現して,別の方法でエンタメ性を持たせる,というのもいいかなと思いました.

 

例えば,普段の生活では聞けないような,人間の(珍しい/恥ずかしい)内面を吐露する,挑発的な文章を書く,漫画的に書く,ジョークを交える,,などでしょうか.

 

つまり,ブログを書く人間には,2つの要素が求められる,と考えることもできます.

  • 自分は何を伝えられるのか(メッセージ自体の価値)
  • 自分の文章でどうやって人の興味を引きつけられるか(エンタメ性)

メッセージを受け取る人間として

メッセージの受け取り方(知識の付け方)にも2種類ある,と言えないでしょうか.

  • 自分の好奇心から(メッセージドリブン)
  • エンタメを鑑賞する中で,偶発的に(エンタメ性ドリブン)

メッセージドリブンだけでは,情報収集範囲がどうしても自分の興味の範囲に限定されます.

エンタメ性ドリブンでは,作品を鑑賞する中で,偶発的に作者のメッセージを受け取ります.意図していないメッセージを受け取るので,自分の興味の範囲に限定されない情報収集と言えます.

 

私はエンタメの鑑賞は,最近すごく大事だと考えるようになりました.自分の興味の幅が広がっていくのを感じるからです.自分の興味の範囲を追求するだけでなく,「戦争はいけない」というメッセージを受け取れる子供でありたいからです.自分の知らないことを知っている誰かが行う情報発信に,触れる機会を増やしたいからです.

 

タイムマネジメントの本を読んだ:個人の価値観を文章に書き出す

タイムマネジメントの本を読んだ

私は計画的な行動が人よりも苦手です.
仕事やプライベートも忙しくなってきたので,タイムマネジメントができるようになりたいと思い,この本を読んでみました.

TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)

TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)

475ページもあります.正確ではありませんが,5~6時間はかけて読んだと思います.
内容が豊富な本なので,全体を1つの記事にまとめるのは私には困難ですが,印象的だった部分について抜粋して,書いてみたいと思います.

己の価値観を個人の憲法とせよ

一番印象に残ったメッセージは,「己の価値観を個人の憲法とせよ」という節です.

時間を上手く使う(タイムマネジメントをする)ためには,やることの優先順位づけが重要です.

しかし,日々,単にやることのリストに優先順位をつけて行動するのではなく,その前に「己の価値観を明文化」することを著者は勧めています.

なぜなら,自分の価値観について深く考えずに,単にやることのリストに優先順位をつけると,「〜しなければならない」という恐怖感,「〜すべきである」という義務感が優先されてしまうからです.

こうした感情を優先して時間を使うと,それだけで時間がなくなってしまい,本当に自分が「価値を感じること」「したいこと」に時間が割けなくなります.

逆に,あらかじめ価値観を明確化しておくことで,自分の「したいこと」に時間を使う決断をしやすくなります
すると,行動と価値観のギャップが小さくなり,心の安らぎを得ることができる,というのが主旨です.

「価値観が自己実現の土台である」という言い方もされています.

http://www.franklinplanner.co.jp/system/img/p_img1.jpg
http://www.franklinplanner.co.jp/system/productivity.html

画像は著者の始めた会社(Franklin Planner 社)から引用した,「生産性のピラミッド」です.
心の安らぎを得るためには,価値観をベースに,自分の行動の長期目標 → 週間目標 → 日々の行動リストを作成することがタイムマネジメントの上で重要であるとされています.

私の価値観を明文化する

ということでまずは行動,ちょっと恥ずかしい気もしますが,自分の価値観を明文化してみたいと思います.
修正したくなったら,この記事上でこれからも編集していくと思います.

  1. 家族を幸せにする.
    1. 妻の一番の理解者であり続ける.妻の価値観を尊重する.
    2. 記念日は祝う.
    3. 家族と過ごす時間を楽しむ.
    4. 生活力をつけ,結婚生活に感じる負担を減らす.
  2. 多くの日本人が幸せを感じる社会を実現する.
    1. 研究・技術・サービスを通して人を幸せにする.
    2. 新規事業を通して経済を活性化し,経済的に豊かな社会を作る.
  3. 美意識・価値観を大切にする
    1. 自身の美意識・価値観を明文化する.
    2. 自身の美意識・価値観と行動のギャップを埋める.
  4. 新しいものに積極的に触れる.既に知った気にならない.
    1. 定期的に新しい音楽を聴く.映画を見る.ライブに行く.読書する.新しい趣味に挑戦する.
    2. イノベーションにアンテナを張る.理屈・情報だけでなく,実際にモノに触れる機会を大切にする.
  5. 上手く休む.
    1. 休むことに罪悪感を感じない.
    2. 自分が必要な休憩時間を上手く見積もる.メリハリをつける.質の高い娯楽・睡眠を追求する.
  6. いざという時,自分に協力してくれる味方を増やす.
    1. 自分が人の役に立てる方法を増やす.実践する.
    2. 普段からお世話になっている人に感謝を伝える.
  7. 必要な時は人に頼る.
    1. 困ったことがあれば,自分の責任を感じたとしても,なるべく早く,信頼できる人に相談する.
  8. たくさんの情報に基づき,正確な判断をする.
    1. 思い込みがないか一度立ち止まって考える.
    2. 日常的な情報収集のチャネルを増やす.ネット/人脈を上手く使う.
  9. 人の幸せ(感情)のため,手段として論理を上手く使う.
    1. 対立の手段ではなく,人を助ける手段として論理を使う.
    2. 安心して,楽しく話せる相手になる.冗談で人を傷つけない.
  10. 正確に,確実に仕事を遂行する.
    1. 計画と実績のギャップをなるべく小さくする.計画を理想化しない.気分で計画を無視しない.
    2. 実績が将来人の信頼に繋がることを繰り返し意識する.
    3. 苦手を克服するための努力を継続する.
  11. 健康であり続ける
    1. 定期的に運動する
    2. 食生活に気をつける

といったところでしょうか.
確かに書き出してみると,自分ってこんなこと大切に思ってたな,普段は意識してなかったな,というものが結構あります.

明日からは毎朝この価値観を軸に,なるべく行動できるように頑張ってみたいと思います.