20代企業研究者のブログ

機械学習・経営理論から日頃の考え事まで,気になったものをまとめて発信

高い目標ほど,先延ばしの行動を生む

先延ばしをしてしまう癖を治したいと思った

私は行動を先延ばして後悔することがよくある.
先延ばしを止めることは,現在の自分にとって一番の課題だと思っている.
今回は,下記の記事を読んで,先延ばしをしてしまう癖を治す方法を考えた.

先延ばしをする理由①:二つの脳の衝突

youtu.be
上記のサイトでは,先延ばしが起こる理由を,二つの脳の衝突として説明している.
二つの脳とは,大脳新皮質大脳辺縁系だ.

例えば,ダイエットの場合では,

  • 大脳新皮質:痩せるために,食事を我慢しようとする.
  • 大脳辺縁系:ダイエットに失敗するかもしれない.食事の我慢が無駄になるかもしれない

学校の課題に取り組む場合では,

  • 大脳新皮質計画的に早く終らせよう.
  • 大脳辺縁系:課題が上手くできず,能力が低いと評価されてしまうかもしれない

という衝突が起きる.大脳辺縁系は,「一夜漬けでやれば,課題が上手く行かなかったときの言い訳になる」とすら思うかもしれない.

失敗の恐れ強い方が,行動が先延ばしになりやすいと言えそうだ.

先延ばしをする理由②:偽りの希望症候群

masayamamoto.com
原論文:
The false hope syndrome: unrealistic expectations of self-change. - PubMed - NCBI

偽りの希望症候群とは,目標を立てた時点で,それを達成した状況を想像し,脳が半分満足してしまう状況をいうそうだ.
私も,ランニングなどの計画を立てた時点で,楽しい気持ちになった経験がある.

高い目標ほど,先延ばしにしやすくなるのでは

私は,現実的な低い目標よりも,理念的な高い目標の方が好きな傾向がある.
ここで,目標の高さと先延ばしにしやすさの関係を考えてみたい.

一つ目の,脳の衝突について.
大脳辺縁系は,成功から失敗の落差が大きい時の方が,失敗することの恐れを感じやすいだろう.
したがって,高い目標を立てた時の方が,二つの脳の衝突は起きやすいと言えそうだ.

例えば,月に1kg痩せるために晩御飯を少し減らすのと,月に5kg痩せるために晩御飯を取らないのとでは,
後者の方が,ダイエットに失敗した時のストレスが大きい.

二つ目の,偽りの希望症候群について.
やはり,高い目標を立てた時の方が,大きな満足を感じるだろう.

例えば,1kg痩せた自分と,5kg痩せた自分を想像するのでは,5kg痩せた自分を想像した方が,満足を感じるやすいだろう.

以上から,高い目標は,先延ばしの行動を生みやすいと言えるのではないか.
(完璧主義の欠点として言われる内容に近いかもしれない.)

高い目標と上手く付き合うためには?

高い目標は,行動に結びつきにくいからといって,目標は低い方が良いとは思わない.
おそらくポイントは,高い目標を,いかに達成しやすい小さなタスクに分解し,行動に移しやすい計画を立てられるか,ということだと思う.

私は計画を立てるのが嫌いだ.
しかし,今回の記事で,先延ばしの行動を防ぐコツとして,計画を立てることの重要性を認識することができた.

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